西荻窪駅北口から西へ延びる



250メートルほどの西荻伏見通りと、



そこにつながる小路が



「西荻伏見通り商店街」です。

西荻窪駅周辺では一番歴史が古い商店街です。
1922年(大正11年)に西荻窪駅が開業されました。
当時、駅の出入口は北口のみでしたが、その周辺に10数軒の商店が立ち並び、付近の住民の生活を支えておりました。
駅開業の6年後の1928年(昭和3年)にこの10数軒の商店が基となり、「振興会」という名で商店街を創立します。
昭和3年の創立から10年後には、加盟店は約60店舗になります。
(当時昭和13年の会費台帳)

戦争の影響で、政府から「モノとカネ」に対しての統制が入り、当商店街も自由な生産販売や価格の設定も制限されており、そんな当時の様子がわかる帳簿も残る。

戦前戦中戦後と混乱する日本ではあったが、「振興会」は西荻窪の街の人の暮らしに寄り添いつづけ、昭和29年3月には、会員は80店を超え、活気あふれる駅前の商店街としてお祭りなども盛んにおこなわれます。

(昭和30年前後 当時の商店街のお祭りの様子)
(昭和39年頃 西荻窪駅北口付近の様子)
※駅前にはパチンコや、隣り合わせに丸井もありました。
(昭和60年頃の西荻伏見通り商店街マップ)

1992年に西荻窪駅北口駅前の再開発の計画が入るが、バブルにかけて頓挫したり、と世の中の動きに翻弄されながらも、西荻窪駅が創業して以来、一番長く西荻の変化を見届けてきた「西荻伏見通り商店街」は、西荻窪駅の入り口に位置し、街に住む人々の飾らない普段の生活を支える商店街として続いてきました。
そして、歴史ある創業80年以上の老舗から、個性あふれる個店、そしてチェーン店まで多様なジャンルに富んだ「西荻伏見通り商店街」は、これからも子供から年配層まで、西荻窪に住む人の必要に寄り添い、普段の生活を支え、見守り続ける、そんな商店街であり続けていく所存です。

西荻伏見通りの隠れた名所

商店街の中心ともいえる場所に、西荻伏見通り商店街の隠れたシンボル「伏見稲荷神社」があります。
八百松さんの隣に位置する真っ赤な鳥居をくぐり、30メートルほど歩くとすぐそこです。

西荻伏見通り商店街の由来となった伏見稲荷神社は、昭和26年に創建されました。
当時、商店街の十数店が「お稲荷さんを勧奨する会」を結成し、「商売繁盛」「家内安全」を祈願して、京都の伏見稲荷大明神を勧請したのが始まりです。
創建以来、毎年2月に「初午祭」を行うなど、商店街の守護神として、
地元・商店街に厚く信仰され続けています。

<伏見稲荷神社鳥居の前にて>写真:昭和40年ごろ

西荻伏見通り商店街に、のんびりとした誰もが居心地の良い空気が流れているのは、
このお稲荷さんが見守ってくださっているからかもしれませんね。

西荻伏見通り商店街
概要

基本情報

名称西荻伏見通り商店会
区域東京都杉並区西荻北3丁目
1~4,15番10号、
16番6,8号、
17番2~4,8号、
18番2,4,6,16,17号、
19番6,11~13号、
20番5,7,8号、

21番5号、
22番19~22号の各区域、
ならびに16~20番の
通称伏見通りに面する区域
最寄り駅JR西荻窪駅北口
事務局お茶と海苔 清風園(西荻北3-19-3)
お問い合わせ先info@nishiogi-fushimidori.com

アクセスマップ

沿革

 
1922年
(大正11年)
現在のJR西荻窪駅開業
1928年
(昭和3年)
北口駅前より東京女子大方向への道路沿いにできた十数軒の商店を基に
「振興会」と名で商店街を創立(西荻駅開業の6年後)
1951年
(昭和26年)
京都の伏見稲荷大明神を勧請し、伏見稲荷神社を創建
1993年
(平成5年)
「西荻伏見通り商店街振興組合」の名で法人化を果たし、現在に至る
2022年
(令和4年3月)
振興組合から商店会に組織変更